甲斐駒ケ岳 念願の山に登ってきた!

SANPO

2014年08月10日 10:04

8月2日
2014年 山行No.16

甲斐駒ケ岳に行ってきました。
この山は昨年登山を始めてから登ってみたかった山のひとつでした。

理由は、私の以前の勤務地だった長野県で南信(伊那、駒ヶ根など)エリアを車で走っていると、特に冬場など この甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳がとても綺麗で、山登りを始めてからはいつか登ってみたかったのです。仙丈ヶ岳は昨年登ったのですが、甲斐駒ヶ岳は仙丈ヶ岳よりも厳しい山と聞いていたので待機。1年を経てチャレンジすることにしたのでした。

仙丈ヶ岳登山の記事はこちら

残念ながら山頂ではガスに巻かれてしまい眺望は無理でしたが、楽しい登山ができました。





■本日のコース
1日目 中央道甲府南インターー奈良田温泉バスターミナルー(バス)ー広河原ー(バス)ー北沢峠ー長衛小屋 テント設営ー仙水峠・駒津峰ー(直登ルート)ー甲斐駒ヶ岳山頂ー(巻き道ルート)ー駒津峰・仙水峠ー長衛小屋 テント泊ー2日目 撤収帰路へ
夜の1時、八王子南大沢の自宅にてKさんと待ち合わせ。横浜から来ていただくKさんには毎度感謝ですm(_ _)m
(八王子は登山の起点として恵まれてます)

横浜町田で渋滞していたとのことで、出発は1時半となりました。八王子インター前のコンビニで食料を買い出しして高速へ。
南アルプスはマイカー規制があり、登山アクセスのよい山深部に行くにはバスに乗る必要があります。

甲斐駒ヶ岳へは本来なら芦安温泉から山梨交通のバスにのり芦安ー夜叉神ー広河原ー北沢峠に行くのがよいのですが7月の台風の際に崩落があり、夜叉神峠ー広河原間が通行止めが続いています。

となると、北沢峠へは静岡方面からの山梨早川町奈良田温泉からか、長野方面からの伊那市戸台口からアクセスするしかなく、今回は奈良田を起点にすることにしました。

■山梨交通 山岳路線ホームページ

甲府南インターから下道で身延方面に進み、そこから早川町、西山温泉、奈良田温泉方面に向かいます。インターから奈良田温泉までは夜中で1時間少々です。
道はしっかりしています。

途中、鹿が出てきてビックリしたりしながら4時過ぎに奈良田温泉に到着。既に登山者の車で溢れており、ふたつある無料駐車場の内、第二に案内されました。

■奈良田温泉第二駐車場
とても広いがかなりいっぱい。


早速バスチケットを買って4時半に列に並びます。5時半始発なのに、うーん、人が多い。我々と同じで芦安回避組の方が多いのでしょう。

■人が…。駐車場にはトイレがあります


芦安からはバスは10台くらい出ますが、奈良田からは4台です。これに乗れないとピストンで戻って来るまで1時間半待ちぼうけとなります。ヒェ〜。
私たちは最後の10人に滑り込む事ができました。マジ 危なかったです(^^;;

■大混雑
40分の揺れが待っている。



ひどい山道の揺れに耐えて、6時10分過ぎに広河原バスターミナルに到着。ここで南アルプス市営バスに乗り換えます。

チケットセンターは朝イチだとまだ閉まっています。その為 バスから降りたらまず北沢峠行きのバス乗り場にザックを置いて順番を確保します。それからチケットセンターに並び購入時間を待ちます。
これがポイントなのですが、知らないとえらいロスをすることになりますので注意です。

■北沢峠行きバス乗り場
ここにザックを置くのがポイント


■広河原バスターミナル
建物がチケットセンターを兼ねる
多くの人が、広河原から北岳へ向かって行った。


市営の中型バスに乗り換え30分弱。
7時にやっと北沢峠に到着しました。昨年仙丈ヶ岳に8月3日に登ったので、1年ぶりの再訪です。

■北沢峠
ここから甲斐駒ヶ岳と仙丈ヶ岳に登山道が伸びる。


我々は今回、日帰りではなく下山後一泊して翌朝帰路につく行程としました。
理由は北沢峠の最終バスが16時で行程がタイトにならざるを得ない為です。

■バス時刻表
最終がもっと遅ければよいのだが。


健脚ならそれもいいのですが、あまり時間に追われるのも嫌なので、北沢峠近くの長衛小屋(旧名 北沢駒仙小屋)のテント場に設営し、拠点としました。

■7時15分 長衛小屋
新しく、綺麗。トイレも清潔(^^)


テント場は広いが、前泊者でいっぱい!
隙間を探して設営します。今回はKさんのトレックライズ2にお世話になり、私はノーテント。シュラフとマットなどだけトートバッグに持ってきました(^^;;

■テント場 サクッと設営完了!


トイレ


水場


体操… UFO呼んでるようだ


8時10分登山開始。
日帰りならば北沢峠から双児山経由の登山道が主ですが、テント泊の場合は仙水峠経由となります。
いらない荷物をテントに残し出発しました。

■長衛小屋よりスタート


川沿いの歩きやすい登山道を進みます。
傾斜は緩やかでらくらく。
8時30分、仙水小屋に到着。幾つかのテントが張ってありました。

■仙水小屋


仙水小屋から先はしばらくすると急に視界が開け、岩と石だらけの登山道になります。この変化には驚きます。

■石と岩が続く 歩きにくい!


このあたりからシャクナゲが沢山咲いていました。とても綺麗です。

■シャクナゲ


9時5分、仙水峠に到着。
ここからアサヨ峰を経て、鳳凰三山の地蔵岳にも登山道が続いています。

■仙水峠


仙水峠からはいよいよ本格的な登りになります。かなりの急登です。予想はしてましたがかなりきついです。

■急登!


時折吹く涼しい風に助かりながら、黙々と登ります。視界は開けませんが段々と周囲の山々が見えてくるようになります。

■オベリスク 地蔵岳


■仙丈ヶ岳


■甲斐駒ヶ岳
勇姿がはっきりと見えるようになる


10時20分 駒津峰に到着。
ここで、北沢峠からの登山道と合流します。いやぁ、疲れました!

■駒津峰


■甲斐駒ヶ岳!
この時が1番綺麗に見えた。
右手のコブ、摩利支天には今回は行きませんでした。


少し休んでから、先に進みます。
六万石というところまで下りです。あぁもったいない。

■結構下る…


駒津峰からは登山者も増え、また慣れずに遅い人もいるので多少渋滞もしてました。私も遅いので気をつけているのですが、後続者に適宜譲るのが遅い人がいます。これには注意ですね。

11時、山頂までのコースが 直登と巻き道に分かれます。直登は岩稜帯、巻き道は花崗岩が砕けた白砂のコースです。
巻き道へ進む人が多いですし、私もそれで良かったのですが、チャレンジャーKさんの 「直登でしょ!」の号令で決定。

■直登コースへ。


この頃には、辺りは曇ってしまいました。山頂の景色はダメそうです。
そう毎回うまくはいきませんね。

直登コースは完全な 岩 岩 岩 で 段差も大きいので登りにくいです。手足 3点支持で進みます。グローブがあった方がいいと思います。私はいつもグローブをつけてるのですが岩用では無いので、指先が切れてしまいました…。

■よじ登ることもしばしば。
コースはマーキングされているので、迷うことはないと思います。




トラバースでは無いので高度感はそれほどでもありません。その点は高所恐怖症の私には良かったです。


岩稜帯はかなり長いです。


頑張るKさん!


そうして11時50分、ついに山頂到着!
テント場から3時間40分だからそれほどハードではなかったですね。
景色は…、残念ながら視界ゼロでした。

■甲斐駒ヶ岳 2967m
視界なくとも嬉しいです。やった!


この山に登りたかったもう一つの理由がこれ。

■南アルプスの天然水


サントリーの採水地が甲斐駒ヶ岳の麓、白州なんですね。だからラベルの山は甲斐駒ヶ岳。よく飲むので、どうせなら自分が登った山の方が愛着がでると思ってたのです。

岩稜帯で、幾つかの花を見かけました。
帰宅して調べるのですが似た花が多く難しいですね。

■ハクサンイチゲ


■イワツメクサ


山頂でお昼の予定でしたが、なんと雨が降ってきてしまいました。遠くで雷も少し聞こえます。
早く降りようということになり、レインウェアを来て下山です。

下山は巻き道を使います。

■巻き道で下山開始
私のレインウェアはもう13年前のトレントフライヤーとストームクルーザー。
そろそろ買い替えないと…。


■標高差2000m以上の黒戸尾根で竹宇登山口に続いている。
こちらが旧来からのメインルートらしい


巻き道は砂道ですが、やはりかなり急登です。気をつけないと滑ります。



途中、直登ルートが見えますが、改めて見るとかなりの傾斜です。大雨の中下る人が見えました。危なく無いのかな。

■直登ルート


雨に打たれながら黙々と歩き、結構なアップダウンを過ぎて、13時25分 駒津峰に戻って来ました。

ここでようやく雨が上がったので、昼食にしました。レインウェアを脱ぎましたが、いやぁ寒かったです。
沢山の人が休憩してました。

雨上がりの景色もいいもので、辺りは雲海に包まれていました。

■北岳
急峻ですね!いつか行きたいです。


■雨上がりの景色もなかなか。


14時、駒津峰を出発しました。
多くの方は双児山ー北沢峠方面に行くようでした。

仙水峠までに出会った方は2組だけ。
雷鳥遭遇も期待していたのですが、出会えませんでした。残念です。

仙水峠では北沢峠から最終バスで帰るという方に出会いましたが、バスの時間を16時半と勘違い。私は昨年16時の終バスに乗れるかどうかでハラハラしたので時間を覚えていたので 教えてあげると、急いで小走りで下山して行きました。
かなりギリギリだったけど大丈夫だったかな?

仙水小屋先では道を間違えていたご夫婦に道を教えてあげました。
これまた、良かったですね。

山ではなるべく声掛けしようと思ってます。(疲れてると中々できないのですが)
今回、このように多少人助けにもなったので、やはり声掛けは大事だなと思いました。

16時10分、長衛小屋に到着。
距離は短かったですが、やっぱり疲れました。でも、前週に鳳凰三山ドンドコ沢を歩いたので、これがよいトレーニングになってましたね。

キャンプ場は相変わらず満員でした。
また、雨が降ったり止んだりだったので、小屋でビールを買って、以降はテントで過ごしました。

■ビールで乾杯!


■お疲れさんセット(笑)


■楽しむKさん!
お湯割り最高です。


夜、星が素晴らしく綺麗でした。

翌日5時に起きて、朝食と撤収を終え6時半過ぎにテント場を後にしました。

多くの方が仙丈ヶ岳または甲斐駒ヶ岳に行かれたようで4時頃がグループ登山者の声が騒がしかったです(^^;;

7時前に北沢峠に到着しましたが、25分発の始発バスを待つ人が沢山並んでいました。

■キャンプ場をあとに。
良いところでした。


■バス乗り場はまたもや混雑。
7時前に並ばねば乗れません!


バスは心なしか行きよりもゆっくりで、広河原、乗り換えて奈良田に9時過ぎに到着しました。
広河原から奈良田行きのバスチケットはバスで購入となりますので、市営バスを降りたら、行き同様乗り場に並ぶのがよいです。このあたり、コツが難しいですね。

帰路で、山梨交通バスでガイドさんが教えてくれた西山町営温泉に立ち寄りました。
これが実によいところでした!
駐車場から10分ほど身延方面に戻った左側にある湯島の湯というところです。
源泉掛け流し、シャワーはありませんが、ロケーションと雰囲気が最高でした。500円で手頃です。

湯島の湯ホームページ

■温泉にて!
貸切だったので撮影(笑)
露天のみです。






洗い場。温泉で洗います(^^;;


その後、更に10分ほど進んだところにある 蕎麦 アルプス にて、美味しい手打ち蕎麦を頂きました。

■蕎麦処 アルプス
手打ち蕎麦で美味しかったです。
店内には山々のパノラマ写真が飾ってありました。Kさんは農鳥岳に興味津々でしたね。


御殿蕎麦! 天ぷらが美味しかった。


なんだか最後はまったりでしたが、そうして帰路に着きました。
中央道は昼過ぎなのに小仏で渋滞していました。Kさん、毎度ありがとうございました。来年は甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳のセット登山、できるといいですね!

■今回の山行
平面距離 データ誤差あります。
出発時刻/高度: 07:58 / 2013m
到着時刻/高度: 16:26 / 2013m
合計時間: 8時間27分
合計距離: 7.82km
最高点の標高: 2918m
最低点の標高: 2013m
累積標高(上り): 1025m
累積標高(下り): 1024m

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